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最終更新日 2010年01月28日 


 バグ(欠陥)と対策

◆ 発見されたバグ

発見された不具合や欠陥のお知らせ

 こちらのページでは、古文翻訳装置を使用する上で問題となる不具合や欠陥をお知らせいたします。 古文翻訳装置の開発におきましては、不具合や欠陥がないように十分注意して制作をしておりますが、 当センターではチェックできなかった物や、当センターの所有していないパソコン環境下でしか起こりえない 物など、なんらかの不具合や欠陥が潜んでいる可能性がございます。  それらは発見し次第修正し、次のバージョンからは不具合や欠陥を取り除いた版を配布してゆきたいと考えております。 しかしながら、次期バージョンのリリースまでには多少お時間を頂くこともございますので、 まずはこの場でお知らせしてゆこうと考えております。

掲載の例

症状
 どのような不具合、欠陥があるのかを記載します。
発生環境
  特定のOSで発生したり、特定の設定状態で発生する場合は、こちらにその状態を記載します。
重要度
  影響の大きさを「低」「中」「高」の3段階に分けて記載します。
掲載日
  このページに不具合や欠陥を掲載した日を記載します。
対策
  不具合の回避策を記載します。
特記事項
  そのほか、特にお知らせしなければならないことを記載します。


発見されたバグ

症状
 検索・置換ウィンドウを開こうとすると、古文翻訳装置が強制終了する。
発生環境
  古文翻訳装置 Ver 3.0
重要度
  「中」
掲載日
  2010年01月28日(木)
対策
  次期バージョンにて修正予定。
特記事項
  設定画面を開いて、「辞書」または「その他」のタブを表示した状態で閉じた後、 ショートカットキーで「検索」または「置換」ウィンドウを開いた場合にエラーが出ます。

症状
 入力した文字、翻訳後の文字が文字化けして読めない。
発生環境
  古文翻訳装置 Ver 3.0  Windows Me以前
重要度
  「中」
掲載日
  2010年01月28日(木)
対策
  原因不明のため修正の見込みが立っておりません。しかしながら、こちらの方法で、古文翻訳装置をお使いいただける可能性がございます。
特記事項
  -


◆ 誤変換例

誤訳掲載の趣旨

 古文翻訳装置において発見された誤訳の例を掲載しております。 古文翻訳装置は機械的に翻訳の処理を行っておりますので、 人間なら絶対間違えないであろう部分でも、誤訳してしまうことがあります。 以下の例を参考にして、古文翻訳装置の特性を理解した上でご利用いただきますようお願い申し上げます。

発見された誤訳

 

【 古現翻訳 】 それほどけはない


原文入力 : いとけなし
訳文出力 : それほどけはない

 「いとけなし【ク活用形容詞「いとけなし」終止形:あどけない】」が登録されていなかった事による 誤訳です。「いと【副詞:それほど】 け【名詞:け】 なし【ク活用形容詞「なし」終止形:ない】」 と解釈しています。「いと」は「とても」という訳を当てるのが普通ですが、「なし」など否定する語の 前においては、「それほど」や「あまり」という意味になります。その処理が適切に行われているところは 評価できると言えば評価できますが、重要古語である「いとけなし」が登録されていなかったことは、 やはり致命傷と言えましょう。最新バージョンではいとけなしを登録することによってこの誤訳は回避されています。


 

【 古現翻訳 】 しろいめをする


原文入力 : しろしめす
訳文出力 : しろいめをする

 「しろしめす」は本来動詞で「お治になる」という意味です。しかしながら、その動詞が登録されていなかったが為に、 「しろし【ク活用形容詞「しろし」終止形:しろい】 め【名詞:め】 す【サ行変格活用動詞「す」終止形:する】」 という解釈がなされています。本来ならば「しろし」は終止形であるので、「しろきめす」でないと文法的に正しくなりませんが、 しろしめすという動詞を古文翻訳装置が解釈できなかった以上、苦肉の訳と言えるでしょう。 現在は「しろしめす」を動詞として登録いたしましたので、この誤訳は回避されています。


 

【 古現翻訳 】 夜明け前にハトはくる


原文入力 : 暁にはとく
訳文出力 : 夜明け前にハトはくる

 「暁【名詞:夜明け前】 に【格助詞:に】 はと【名詞:ハト】 く【カ行変格活用動詞「く」終止形:くる】」です。 これはこれで正しい品詞分解になっていますので、本来の品詞分解「暁【名詞:夜明け前】 に【格助詞:に】 は【係助詞:は】 とく【副詞:はやく】」 と比較して、どちらが正しいかは前後の文脈によります。 いや、むしろ、本来の品詞分解は副詞で文が終了する(動詞が省略されている)ので、日本語の文としては誤訳の方が完成された文と言えるかもしれません。 この手の誤訳をなくすのは、なかなか難しい物があります。


 

【 古現翻訳 】 実際は修行をする


原文入力 : 実行す
訳文出力 : 実際は修行をする

 「実行す」というひとつの動詞を「実/行/す」と分けて解釈すると、上記のような結果になります。 登録単語が少ないことに起因する誤訳は、古文翻訳装置の典型的な誤訳です。 ユーザー辞書を活用するなどして回避していただきますようお願いいたします。


 

【 古現翻訳 】 おい私たち戦車なのか


原文入力 : やわらか戦車
訳文出力 : おい私たち戦車なのか

 言い得て妙な訳です。「や【感動詞:おい】 わ【名詞:私】 ら【接尾語:たち】 か【係助詞】 戦車【名詞:戦車】」 「やわらか戦車」とは2006年頃に公開されたラレコ氏によるフラッシュ作品で、戦車らしからぬ戦車が主人公の作品です。


 

【 古現翻訳 】 鹿は存在するけれども


原文入力 : しかはあれども
訳文出力 : 鹿は存在するけれども

 「しか」を動物の「鹿」ととるか、「そのように」という意味の副詞「しか」ととるかの問題です。 文脈により解釈は変わってきますので、あながち間違いとも言えません。 この場合、「そうではあるけれども」という訳を当てるのが正しいようです。


 

【 古現翻訳 】 このようにはしはお与えになるのか


原文入力 : かくはしたまふぞ
訳文出力 : このようにはしはお与えになるのか

 「かく/は/し/たまふ/ぞ」と分解するべき所を「かく/はし/たまふ/ぞ」と分解しています。 日本語は、英語のように単語と単語との切れ目にスペースを入れる決まりではありませんから、 どこまでがひとつの単語なのかを判断するのが英語にくらべて難しい言語といえます。


 

【 古現翻訳 】 腕はくるらしい


原文入力 : かひなくなる
訳文出力 : 腕はくるらしい

 「かひなくなる」で「亡くなる」という意味があります。「かひなく/なる」が正しいのですが、「かひな/く/なる」と 分解してしまっています。「かひなくなる」で一語として登録してしまうことで、このような誤訳を回避しています。



◆ バグを見つけたら

オンラインヘルプをご活用下さい。

調べても見つからなければ…

 「これ、バグじゃないかな」とお気づきの点がございましたら、ぜひともお気軽に当センターまでお知らせ下さい。 みなさまからのご意見を参考に、古文翻訳装置を改良させていただきます。 詳しくはこちらを御覧下さい。

お問い合わせ後の対応に関して

 もし、みなさまからお寄せいただきました情報を元に、古文翻訳装置に不具合があることが判明した場合は、 早急にバグを修正させていただく所存です。次のバージョンからは、修正の施された古文翻訳装置を ご提供いたします。しかしながら、技術的に不可能なもの、時間が掛かるものも存在することが予想されます。 その点に関しては、予めご了承の上、ご容赦いただきますようお願いします。

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