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最終更新日 2008年10月20日 


 古今著聞集

◆ 豊前の国の住人太郎入道…

 豊前の国の住人太郎入道といふ者ありけり。 をとこなりけるとき、常に猿を射けり。 ある日、山を過ぐるに、大猿ありければ、木に追ひ登せて射たりけるほどに、かせぎに射てけり。 すでに木より落ちむとしけるが、何とやらむ物を木のまたに置くやうにするを見れば、子猿なりけり。 おのが傷を負ひて土に落ちむとすれば、子猿を負ひたるを助けむとて、木のまたに据ゑむとしけるなり。 子猿はまた、母につきて離れじとしけり。かくたびたびすれども、なほ子猿取りつきければ、もろともに地に落ちにけり。 それより長く猿を射ることをばとどめてけり。

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