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「私はおなかがすいた。」と言う文章を、「私/は/おなか/が/すい/た。」というように区切り、「私」は名詞、「は」は係助詞……、
というようにそれぞれの説明を加えていく作業。これが品詞分解の作業です。
「私はおなかがすいた」は現代語の例ですが、古文で品詞分解をすることも、文章の意味を押さえる上で、大変重要なことです。
例えば、「思はば」と「思へば」とは、同じ「思ふ」という動詞に「ば」がついた物ですが、「思はば」の方は未然形接続する「ば」ですから、
「順接の仮定条件」で「思うなら」「思ったら」と訳し、「思へば」の方は、已然形に接続する「ば」ですから、「順接の確定条件」で
「思うので」「思うから」と訳します。また、テストでもよく聞かれるのが品詞分解です。……テストで聞かれるから大事なのではなくて、
大事だからテストで聞かれるのですが、まぁどちらにしても大切なのです。古文を理解しているかどうかは、品詞分解を正しくできるかどうかに
よって問われます。品詞分解が正しくできれば、自然と意味もわかってくるのです。
前置きが長くなりましたが、古文翻訳装置でも、品詞分解をすることができます。「思は/ば【ハ行四段活用動詞「思ふ」未然形+接続助詞:思うなら】」 「思へ/ば【ハ行四段活用動詞「思ふ」已然形+接続助詞:思うと】」のように出力されますので、お役立て下さい。設定を変更することで実現します。 詳しい方法はこのページを下に読み進めて御覧下さい。
古文翻訳装置が行う「品詞分解」と、一般に言うところの「品詞分解」で、処理の結果が異なる部分があります。
具体的には、単語が組になって出力される場合があると言うことです。
基本的な出力は、「春【名詞:春】は【係助詞:は】曙【名詞:明け方】」のように、一つ一つ区切られての出力になりますが、
例えば「思ひ/けれ/ど【ハ行四段活用動詞「思ふ」連用形+過去の助動詞「けり」已然形+接続助詞:思ったけれども】」のように、
助動詞や助詞などは動詞などにつながって表示される場合があります。古文原文は「/」によって区切られ、一つ一つの切れ目がわかるように出力されます。
これは、古文翻訳装置の内部処理で、「思ひけれど」が一つのかたまりとして認識されているためです。
設定を変更すると、品詞分解をすることができます。以下の手順を参考にして下さい。
(1) 設定ボタンをクリック。 (2) 翻訳タブをクリック。 (3) 品詞分解処理の品詞分解チェック欄をチェック。 (4) 設定ボタンをクリック。 (5) 品詞分解したい古文が古文原文欄に入力されていることを確認する。 (6) 翻訳ボタンをクリック。 再び品詞分解ではなく、通常の古文翻訳に戻したい場合は、品詞分解チェック欄のチェックを外して下さい。
品詞分解をするにあたり、ご紹介しておきたい便利な機能として、「単語毎に空白挿入」と「略形使用」があります。
以下にその説明を掲載しましたので、御覧下さい。
単語毎に空白挿入 「春【名詞:春】は【係助詞:は】曙【名詞:明け方】」を「春【名詞:春】 は【係助詞:は】 曙【名詞:明け方】」のように、 全角スペースを単語の間と間に挿入する機能です。これにより、品詞分解の結果を見やすくすることができます。(1) 設定ボタンをクリック。 (2) 翻訳タブをクリック。 (3) 品詞分解処理の「単語毎に空白挿入」チェック欄をチェック。 (4) 設定ボタンをクリック。 (5) 品詞分解したい古文が古文原文欄に入力されていることを確認する。 (6) 翻訳ボタンをクリック。 略形使用
「春【名詞:春】は【係助詞:は】曙【名詞:明け方】」を「春【名:春】は【係助:は】曙【名:明け方】」と、
表示を簡略化することにより、通常よりも短く表示できます。
(1) 設定ボタンをクリック。 (2) 翻訳タブをクリック。 (3) 品詞分解処理の「略形使用」チェック欄をチェック。 (4) 設定ボタンをクリック。 (5) 品詞分解したい古文が古文原文欄に入力されていることを確認する。 (6) 翻訳ボタンをクリック。 |
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制作:古文自動翻訳研究センター |